2チャンネル掲示板が、実は、
日本人本来のコミュニケーション姿なんだ!ということを
前回と前々回と書いてるんで、そっちも読んでみてね。
(過去記事 『美しい日本の掲示板』を読んだ 2チャンネルを愛おしく思うワケ<1>)
今日は、さらに2チャンネルの愛しい魅力にせまってみよう
2チャンネルで時々起こるイベント、
祭とか炎上
。についてだ。
祭: 特定の団体や個人による不祥事や不穏当発言、社会に対する不安や批判などの発露であり、それに呼応したり尻馬に乗る(ウィキペディアより)
炎上:サイト管理者の想定を大幅に超え、非難・批判・誹謗・中傷などのコメントやトラックバックが殺到することである(サイト管理者や利用者が企図したものは「釣り」と呼ばれる)(ウィキペディアより)
これらのイベントも、我々の土着的生活スタイルを表している。
ネラーもリア充も祭が大好きだ。
(ネラー=2チャンネルユーザー、リア充=リアルな世界で充実している人)
祭りの時期が近づくと、ソワソワしちゃって、仕事が手につかんという人もいるだろう。
掲示板内でも、ひとたび、どこかのスレ(スレッドのこと)で祭が起これば、
皆、競って駆けつけるという現象が見られるらしい。
その祭りを観戦するためのスレがたっちゃたりして、そのスレ内でも祭が起こっちゃっったりして、大いに盛り上がるのだ。
『喧嘩と火事は江戸の華』っていう言葉がしっくりくると思わない?
『美しい日本の掲示板』の著者、鈴木氏によると、
祭りが盛り上がる理由は、
“政情・経済不況なんかの不安定な世の中ゆえ” という。
こんなハカナイご時世だからこそ、祭りの時くらい、我を忘れて楽しもうぞという心の表れなのだ。
2チャンネルもまた、ハカナイ要素を含んでいる。
・いつ、サーバーがダウンして消えてしまうか分からない不安。
・当時の管理人者であるひろゆき氏のキャラクター。
鈴木氏が指摘するのはこの2点だ。
とても安泰とは呼べないのは、
リアルな世界も2チャンネル世界も同じみたい。
また、祭りの時に、時々起こる悲惨アクシデント。
リアルな世界ではけ死者が出る。
掲示板の世界では、個人情報流出、誹謗中傷によるノイローゼ、登校拒否などがそれにあたる。
なんか、リアルな世界も掲示板世界も、あんまり変わらないなあ、という気がしてくる。
言い換えれば、
2チャンネルという世界は、なんかもう、すごく人間味に溢れているとこなんだなあ。
前回書いた2チャネルを愛おしく思うワケ<1>では、
2チャンネルってのは、我々日本人の本来の姿なんだぞってことを書いて、
この記事では、2チャンネルでおこるイベントの原理って、リアル世界と同じなんだぞってことをこじつけてみました。
これは、『日本の美しい掲示板』に書いてあることなんだよね。
この本には、もっと詳しく、おもしろくオカシク書いてあるので、見てみるといいよ。
2チャンネル初心者への手ほどきもしてくれるよ。
この本の発行は2003年。
2012年現在と比べると、ネットを取り巻く状況が随分変わってきてるよね。
相変わらず2チャンネルは健在。
新しい言葉もどんどん生まれて、祭の種類も多様に。
掲示板の他にも、ネット上で大勢とコミュニケーションをするツールがたくさん出てきた。
例えば、写真や動画をみんなでシェアできるようになった。
また、何と言っても、最近注目なのが、ソーシャルメディアの類。
日本では、2004年にミクシイができ、昨年くらいからは、フェイスブック・ユーザーが一気に増えている状況。
『美しい日本の掲示板』を読み終わって、現在のネット世界を考えたとき、
このソーシャル・メディアも、日本人本来のコミュニケーション形成において、
重要な要素に思えてならない。
私の時間もなくなってきたことなので、今日はこれくらいにしといてやろう。
今度は、『ソーシャル・メディアと日本人コミュケーションのありかた』についてだ。
なんか、最近のおくさまん!ブログは、学校の授業みたいだ。