近頃読み終わった本、いいことがたくさん書いてあって、忘れたくないのでメモ。
私は歴女に憧れ、歴史関係の記事を読むのが大好きなのです。前々から、歴史の本に出てくる偉大な人々は、どうやって偉大なことをやったのかな?こういうこと、まとめた本があればいいのにー、と密かに思っていたわけです。そして、ありました!偶然、思いがけず目の前に現れてくれたのです。夫の54くんに感謝です。
この本の構成
この本は、何人かの人物を、古い時代から順番に取り上げながら、解説しています。知ってた人も、聞いたことなかった人もいました。どの人たちも魅力的に書かれています。Great Strategy がうまくできなかったアントニウス、フェリペ2世、ナポレオン、ウィルソンでさえ、魅力的に描かれてます。ちらっと出てきたナポレオン3世さえ、興味をそそられちゃったくらい!
この本、実はちょっと読みにくいです。なぜって、歴史的事柄が何の解説もなしにサラっと出てくるから、気にせずに読み続けてると、訳わかんなくなります。だから、途中で本を閉じて、ウィキペディア読んだりしながら、また本に戻るの繰り返し。おかげで、読み終わるのに半年以上かかったー!!ウィキペディアの内容と本の内容が異なる点もありました。いろんな見方があるのねー、と思いながら読んでました。
ちょっと気になる点も。。。。
作者はアメリカの人です。海軍大学で教えたりしてる人。だから、近代以降は、ほぼアメリカのお話になります。作者の方は、フランクリンルーズベルトを大絶賛されてます。フランクリンルーズベルトと言えば、第二次世界大戦の際、日本に原爆を落とした時の大統領です。そのせいで、ルーズベルト絶賛のくだりは、作者に反感を抱きながら読んでました。
さて、前置きはこれくらい。これからこの本を読んでみようと思ってる人が、参考になればいいと思います。
ここからは若干のネタバレを含めて、忘れたくないことを書きます。
・目標を定めよう。目標を忘れて、手段を選んではいけない。その時その時で目標に合った最善の手段を選んでね。
・時には、チャンスが訪れのを待つことも大切。その時はじっと耐えて。でも、目標は忘れちゃだめよ。
・飴と鞭。飴はちょい出し、鞭はたまーにガッツリやる。
・リーダーは大船に乗った船長のつもりで。潮の流れを読んだり、乗組員をヤル気にさせたりして帆を進める。力ずくで潮の流れを変えようとすると失敗するよ。
軍の司令官は母親業は似てる。
最後に、『戦争論』の作者クラウセヴィッツのところを読んでるときに、ハッとさせられた箇所をご紹介。
戦争でおきる4分の3は、不確実な霧の中に包まれている。したがって、鋭く的確な判断力と・・(略)・・訓練を積んだ知性でもって実態を見抜く必要がある。
小さい子供たちを相手に生活してると、予期せぬ出来事が次々に起こります。その度に取り乱したりイライラしていては、精神が持ちません。瞬発的判断力でもって落ち着いて対処し続けなくてはいけないのです。クラウセヴィッツの書いていたことが、そのまま今の自分の生活に当てはまることにビックリしました。『戦争論』って、今まで興味なかったけど、親近感を覚える一節でした。新しい発見。
そこで、夫54くんがぽつり。
チャンチャン!!