さてさて、お待ちかね
おくさまんによるオタク論講座第5回
の時間がやってきたよ。
皆さん!メモの用意はちゃんとできてますか?
では、さっそく。
前回からの流れを説明すると、
日本人の、フェイスブックの使い方に関して、他の国の人と違う点がある。
それは、日本人的性質『他人の目を気にする』が表れているから。
ってことだったね。
詳しい内容は過去記事を見てちょ。
『美しい日本の掲示板』を読んだ (第1回)
2チャンネルを愛おしく思うワケ<1> (第2回)
2チャンネルを愛おしく思うワケ<2> (第3回)
ソーシャル・メディアと日本人コミュケーションのありかた<1> (第4回)
うわあぁぁ。こうやって、過去記事を並べてみると、教科書の目次みたい。
寝るなよー!! (「・ω・)「がおー
今日はちと具体的に。
フェイスブックのどこに、日本人的性質「他人の目を気にする」が見られるの?
てことだけど、私が思うに、
「コメ返し」が一番顕著だと思うのよね、みなどうよ?
「コメ返し」っていうのはね、
例えば、
Aさんが投稿するとしよう。
A「今夜の晩御飯は煮魚だー。いい匂いがする。ふふふ」
で、Bさんが、それにコメントする。
Cさんもコメントする。
Dさんもコメントする。
D「その匂い、うちに届け!その匂いをおかずに白飯食べまする」
続いてAさんがBさん、Cさん、Dさんに返信をする。
A「Bさん:うちも久しぶりなんですよ。普段は肉ばっかで。。。」
A「Cさん:うちはイワシです。カレイもいいですね。次はうちもカレイにしようかな」
A「Dさん:Dさんの家の方に向かって団扇であおいでおきましたよ。そろそろ届くころかな?」
これって、フェイスブックやってると、よく見る風景じゃない
私自身も、コメントをくれた友達には、「コメ返し」するよ。
名前を出して行うフェイスブック的コミュニケーションと
匿名で行う2チャンネル的コミュニケーションを比べると、
すごーく違うよね。
フェイスブックでは、一人ひとりにご丁寧なコメ返しをするのに、
2チャンネルは、言いたい放題ってかんじ。書く内容もアクが強い。
名前を出すか出さないで、人との付き合い方が違う。
これって、俗にいう、『ホンネとタテマエ』なんじゃないのかな?
匿名では、言いたいことを言える。どうせ、誰が書いたかわかんないから、おもしろおかしく大げさに書いてみる。(中世でいうところの落書・落首だね)
名前を出すと、発言に責任がくっつくから、下手なこと言えない。コメを頂いたフレンドには、感謝の気持ちをこめて返信をする。
なんだか、フェイスブックって、
日本の美しきタテマエ文化が見えるよね。
そうそう、日本独自だって、さっきから言ってるのは、理由があるんだよ。
私の外国人フェイスブック・フレンドは、不思議なことに、「ご丁寧なコメ返し」しないんだよ。
投稿内容とかは違わないんだけど、コメントに対する対応がとにかく違う。
コメは返すけど、決してマストじゃないの。
タテマエの表れは「コメ返し」だけじゃないよ。
コメントをするときもそう。
外国人の友達にコメする場合、あんまり深く気にせずに書くんだけど、
これが日本人の友達だと、(コメを必ず返してくれると思うと)、コメ返しづらいことを書くとワルいなあ、と考える。で、書く内容は自然と、質問系とか、ツッコミ系とか、賞賛系になる。
これを、相手に対する思いやりととるか、下手なこと書いて絡みづらいヤツだと思われることへの恐れととるか
とにかく、日本人のタテマエとは、こういうものじゃね?
リアル社会のコミュニケーションのあり方と、ネット界でのコミュニケーションのあり方って、
ほぼ同じなんだよね。
両方の世界には、ホンネとタテマエが共存していて、うちら日本人は自然と使い分けてる。
ネット界では、
ソーシャルメディアがタテマエの役割をしていて、
匿名掲示板がホンネの役割をしている。
そう考えると、悪名高き便所の落書き『2ちゃんねる』も、
我ら日本人社会のコミュニケーションツールとして、とっても大事な役割をしているじゃありませんか
匿名掲示板とソーシャルメディア、両方あって、日本人の心なんだよー。
さてさて、もうこれでおしましなんだよ。ヾ(◎m◎)サラバジャ
もう言いたいことは言ったってカンジ。
2チャンネルを愛おしく思うワケ、わかってくれた
今回『美しい日本の掲示板』という本を読んで思ったことを、
5回にもわたって書いちゃったあ。
オタク論は、まったく奥が深い
またオタヨメ道を極めてしまった。。。。。ショボンorz